Top > 龍昌寺に事務所を置く活動団体 > 山田スカウト育成会 > ボーイスカウト運動とは?

ボーイスカウト運動とは?

 

ボーイスカウト運動は、青少年の健全育成にための教育運動の一つです。ユネスコの21世紀国際委員会の報告書で、生涯を通しての教育を3つに分類しています。知識の習得を目的とし学校で提供されるフォーマル教育、家庭や友達、マスコミなど日常的な接触・経験から身につけるインフォーマル教育、学校教育の範囲外に組織され、独自の目的、方針、方法をもった団体によってなされるノンフォーマル教育です。ボーイスカウト運動はノンフォーマル教育に分類され、人間生活の心がまえの成長にかかわった教育を担当します。


今子どもたちの「生きる力」を育むことが教育のキーワードになっています。文部省(現文部科学省)の生涯学習審議会が小学校高学年を対象におこなったアンケート結果では、

 

・生活体験の豊富な子どもほど「正義感・道徳観が充実している」

・お手伝いをする子どもほど「正義感・道徳観が充実している」

・自然体験が豊富な子どもほど「正義感・道徳観が充実している」

 

という結果がでています。 ボーイスカウト活動はまさにこのアンケート結果にあるような「正義感・道徳観の充実した」子どもを育てる活動をしています。多くの活動を「自らおこなうことによって学ぶ」ことをモットーに幼稚園年長の児童(男女)から大学生年代の青年まで一貫した教育方針に基づいて人作り、人格作りの活動をしています。ボーイスカウト活動が目指している個人の資質は、次の4つです。

 

1)自治の能力がある

2)助けとなる

3)責任がある

4)献身的である

 

このような人作りのために、スカウト教育は4本の柱を持っています。

1)人格を高めること

2)健康を作ること

3)知識、技能を作ること

4)奉仕を通じて実践すること

 

また、スカウト教育の独自の方法は次の3つです。

1)パトロールシステム(班制度) 2)進歩制度 3)野外活動


スカウト運動では1907年の運動開始当初から、個性を大切にしてきました。大人数・集団の中では殺されてしまう個性も、小さいグループの中では一人一人の子どもが個性を発揮できると考え、異年齢の6~8人の小グループ(班)を活動単位とするパトロールシステム(班制度)を導入しました。 それぞれ年齢に応じて、挑戦できることや挑戦して欲しいことをカテゴリー別に整理し、これに挑戦し、達成することによりバッジを授与され認められる絶対評価の進歩制度(バッジシステム)を取り入れています。

 

子どもの進歩の評価は、一人一人の努力で評価され、ほかとの比較で評価されることはありません。一人一人がどのような努力をしたかが大切です。 また、自然観察の場として、自然の美しさや厳しさ、偉大さなどから人間に計り知れない絶対的なものを感知させる場として野外活動を重視しています。野外で自らが、「行うことによって学ぶ」のです。雨が降っても、雪が降っても野外での活動は続きます。 スカウト活動では、その時楽しい活動もしますが、その時は苦しくて、辛くても後になって思い出に残るような活動を、子どもたちにたくさん提供したいと考えています。多くの体験を積み重ねることにより、多様な価値観を醸成し、他の人に対する優しさや他の人の痛みを理解できる青少年の育成を心がけています。

 

年齢によっても異なりますが、キャンプ、ハイキング、工作、自然観察、スケッチ、野外料理、ロープ結び、水泳、川下り、サイクリング、カヌー、夜間ハイク、街角探検、水質検査、川遊び、アドベンチャーゲーム、日本国内のなかまとの交流、海外の仲間との交流、清掃活動、自然保護活動などなど多くの活動を行っています。

 

保護者の方の協力についてお父さん、お母さんは毎回の集会に参加いただく必要はありません。集会に参加する必要はありませんが、毎週の集会でお子さんがどのような活動をしているか、指導者がどのような話をしているかには、常に関心をお払いください。

 

指導者が毎週の集会で話していることと、ご家庭でお子さんに話す内容と異なることがあっては、スカウト運動の目的、目標を達成することはできません。はじめに書きましたように、ボーイスカウト運動は教育運動です。青少年の人づくりの運動ですので、スカウト運動の価値観が、それぞれのご家庭の教育方針と同じ事を確認いただき、参加をお願いしたいと考えています。

もちろん、保護者の方が指導者になることは、大いに歓迎します。子どもたちの成長の手助けだけでなく、子どもの成長と共に、私たち自身が指導者として関わることによって、広い視野を持つきっかけとなると確信しております。その他のお手伝いについては、その都度お願いいたしますので、ご協力を、よろしくお願いいたします。


前のページへ戻る